尾崎裕哉 ビルボードクラシックス2018
「billboard classics HIROYA OZAKI Premium Symphonic Concert 2018 」
出演:尾崎裕哉
指揮:栁澤寿男
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団、日本センチュリー交響楽団
音楽監督:須藤晃
2018.7.24(火) 東京芸術劇場 コンサートホール 19時開演 【当日券あり】
2018.8.12(日) 兵庫県立芸術文化センター 大ホール 15時開演
<チケット発売中>
価格:6,500円 ペアチケット12,000円(税込・全席指定)
※特製プログラム付
※未就学児童入場不可
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「始まりの歌」
音楽監督 須藤晃
尾崎豊の歌が世の中に出た時には、ほぼ同世代のティーンエイジャーの心の闇を照らす
サーチライトのようだった。少年少女達に、立ち上がり、前に進む力を与えた。
そして同じように優しさと弱さもさらけ出した彼の叫びは、恋愛や人間関係や
自分達の未来に悩む若者に生きる意味を探るヒントを与えて、聴くものを虜にした。
あれから35年が経つ今も、尾崎豊の歌は風のように汗や涙のように街に流れ続ける。
尾崎裕哉はその父親との時間を長く過ごすこともなく悲しい別れを経験し、
彼の残した曲を聴きながら育った。
息子にとっては父親の歌だけがストレートに繋がった静脈と動脈のようだった。
そして尾崎裕哉は導かれるように音楽の道を歩み始め、新しい彼自身の作品を紡ぎ出している。
僕は二人の「OZAKI」を知る数少ない男になった。
そこには不思議な偶然が数え切れないほど多くあり、
当たり前のような嬉しい類似点もいくつもある。
ただもっとも重大なことは、二人の「OZAKI」が、自分のためにではなく、
救いを求める人の手をいつも探して、その人達のために歌うということだと思う。
それは自分自身をも含めた、一生懸命生きようとするすべての人に向き合っている。
生きることが難しい時代や社会に、凛として胸を張る存在が必要なのである。
尾崎裕哉は父親譲りの少しはにかむような笑顔で僕にこう言った。
「僕が尾崎豊を歌い継いでいくことに喜びを感じます。そして父親が残したこと、
やれなかったこと、全てを受け止めて、自分らしく生きていきたいです」
僕はこの歴史的な場面を目撃できることに胸が震える。
きっと忘れない。ずっとずっと「OZAKI」は続いていくのだから。
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